積立型のFXが外貨定期預金より良いかもしれない
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今朝の日経新聞で「SBI、積み立て型のFX取引 外貨預金の代替需要開拓」という興味深いタイトルがありましたので、FXと外貨定期預金の違いとか特徴を書いてみたいと思います。
僕も以前は外貨定期預金を検討してはいたのですが、FXで自分で運用しようと切り替えております。やっぱFXで定期預金のように運用したほうが良い気がするのも事実です。そこら辺の感触なんかも伝えられたらなぁと思います。
外貨定期預金は儲かりにくい
いくつか論点があるので個別で解説を行っていきます。基本的には米ドルと円の組合wせを前提に説明していきたいと思います。
為替レートの差
外貨定期預金は手数料が高いというのが特徴です。米ドルと円の組み合わせで見てもFXで言う所の200pips位乖離があって、外貨預金の「預け入れレート」「払い戻しレート」じたいも50銭(50pips)位差があります。
外貨預金は損。FXのレートと外貨預金のレートは同じ「買い」でも損。「売り買いのレート差」も損。#FX#為替#外貨預金#株#日経平均#個人投資家#ブログ
これは預け入れの時期から大きくレートが変動しないと為替レートでも少し損をするということで換金の難しさにつながります。一方で、FXであれば買いと売りのレート差は米ドルで0.03銭なので換金がしやすくなります。
もちろん、どちらにせよ思惑と逆にレートが動いていくのを放置したら取り返しづらい為替差損につながることは言うまでもありませんが、それでもFXのほうが外貨預金より傷が浅くなります。
時系列的にも今の円安状態でドル円を買って長期保有するというのはちょっと愚策のような気もしますので、購入時のレートが将来的に上がるかどうか?というのはシビアに検討する必要があると言えます。
レバレッジのあるなし
外貨預金の場合はレバレッジをかけられません。FXの場合は国内証券会社の場合には25倍までのレバレッジをかけられることになります。そこで、MAXの25倍とまではいかなくても3-4倍でレバレッジをかけて運用することで外貨預金の3-4倍規模での資金運用が可能です。
例えば、米ドル円が123円、投入資金が100万円あったとしたら
外貨定期預金が、8000ドル分
レバ3倍FXならば、24000ドル分
の運用ができることになります。
もし、為替差益があればその利益も同じレバレッジをかけられることになります。逆に言うと損失方向へもレバレッジがかかることになるので、いきなり上限の25倍で行うと追証といって「資金の追加」を行うか「マイナ残高の強制決済」を迫られることになります。そうならないためにも、レバレッジは3-4倍にとどめておく必要があります。
金利も違う
FXでもスワップ金利と言いまして1日毎に金利がつきます。大概は午前7時での保有している米ドルと円のポジション規模に合わせて付加され、外国の暦の関係等でスワップが付かない日、まとめて2-3日分付く日などがあります。
また、米国と日本の政策金利差が逆転するなどした場合は昨日までスワップ金利が付くようにポジションを持っていたとしても、今日からは逆にスワップ金利を払わなくてはいけないという事態にも陥ります。こまめにスワップボードを管理しておく必要があるので注意が必要です。
米ドルと円の組み合わせを「買い」で持つと、10000通貨毎に3円貰える。スワップ金利はすごい。#株#為替#日経平均#個人投資家#ブログ
それに対して外貨預金は年利○%という形で金利がつきます。投入した残高と保有期間を前提に増える%がある意味保証されているということになります。着実に保有している米ドル等の外貨を増やせるという点ではFXの金利の付き方と根本の考え方が違います。
ただ、FXと外貨預金ではえげつない程に金利の%が違うのでFXを前向きに検討したほうが良いかと思います。
為替差益とスワップ金利の変動を考慮せず、先ほど同じ米ドル円が123円、投入資金が100万円で、スワップが10,000ドル分毎3円あったとしたら
外貨預金では年利0.18%、100万円に対して1,800円
FXでは年利0.26%、300万円に対して2,628円
と、なかなかに変わっていきます。
税金の扱いが違う
外貨預金に関しては金利の支払い時に20%の源泉分離課税が施されて、同じ年の雑所得の損失と相殺することができますが、FXでは3年間の損失と今回の儲けを相殺する事ができます。
外貨預金が取られるだけ取られて終わってしまうのに対して、FXであれば過去の損失と相殺して今期の利益には税金をかけないという選択肢も取れるので税制面でもかなり外貨預金が不利なことが分かります。
以上の理由から、基本的にはFXのほうがいいよね。というのが僕の主張になります。
ただ、FXに関しては購入時のタイミングや為替についての読み等をより自己責任でやらなくてはいけません。そういう意味では「自ら勉強することが出来ない人」には向いていないと言えます。というかそういう方は外貨預金そのものも向きません。
SBIの積立型のFXが期待できる点
預けたお金の信託保全がされる点です。外貨預金では預金保険制度の対象外になりますが、積立型FXの場合は信託保全がされるという点で安心感が違います。
また、マイナンバーが運用されてくると 口座解説にもマイナンバーの提出を求められる等地味にめんどくさくなるので、ちょっとでも興味が有る方は早めに口座を作っておいたほうがいいと思います。
ただ、どの金融商品もそうなのですが、結局のところ無知な人が「お金でお金を稼ぐ」と言うのはできないようになっているので「自分には分からない」を理由に勉強することから逃げている人には向かないとは言えるでしょう。
税制面も先ほどの通りで外貨預金よりはFXのほうがいいので、新しいサービスでイメージが湧かない部分も強いかと思いますが検討の余地はかなり高いと思います。
とりあえずFXやったことない人はSBIで口座を作るところからはじめましょう。
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