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「2038原油ブルが指標に連動してない」理由とETNとは何なのか?

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最近、自分のポートフォリオの主力でもある2038NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETNが、指標に連動してないのではないか?という疑惑をツイッター等で見る機会が増えたので調べてみました。

 

金融庁に実際に電話で問い合わせてみたり、信託委託者である野村證券に電話で問い合わせてみたりして疑問点を色々ぶつけてみました。

ETN って何?

ETNとは証券取引所で取引ができる指数連動型の債券で、簡単に言うと証券口座を持っていたら現物口座でも買える株みたいな債権です。2038原油ブルは「日経・東商取原油レバレッジ指数」に連動するETNです。ダブル・ブルですので、本来は指標の2倍の動きを反映するはずです。

2038原油ブルの分かりやすい説明はこちら

http://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/data/tvdivq0000004xpi-att/nlsgeu000001hhfz.pdf

 

簡単に言うと、2038はドバイ原油の価格の影響をうける事がわかります。

 

ETN自体はあくまで債権であり、金融機関が発行した債権を買い取るという形になっています。お金の流れだけを見ると、指数と連動しているとはいえ金融機関との取引だけになります。

投資信託であるETFと違い株などを買ってある等の資産的な裏付けが無いため、発行できる金融機関は厳格な基準で審査されています。発行した金融機関が指数に連動した価格での常時買取・常時償還を保証して安全性を担保するという金融商品になります。

 

2038原油ブルが指標に連動していない?

さて、ようやく本題ですがツイッターでは2038原油ブルに関してこのような意見が散見されます。

 

簡単に言うと、指標とETNの価格がきちんと連動してないのではないか?という疑惑がもたれています。

 

TOCOM : 日経・東商取レバレッジ指数

こちらのデータを基に3月の日経・東商取原油レバレッジ指数を基にダブル・ブルの変化率を計算するとこのようになります。

f:id:k300:20160323001118p:plain

 

マイナスの値をつけたのが、3、9、11、14、15日だけになります。

https://www.instagram.com/p/BDQpIc_EQTW/

原油ブルの記事を書いています。#株#株投資#ブログ#日経平均#ブログ#個人投資家

こちらが、2038原油ブルの日足になります。黄色いラインが3/1なので、最初に大きく上振れた部分に関しては確かに連動しているようですが、後半にかけてひたすらにだだ下がっております。

 

金融庁野村證券電凸してみた

ということで、電凸しました。個人でも金融庁は普通に対応してくれました。一応、質問内容等も載せておきます。

 

金融庁

Q.ETNの購入者向けガイドライン等はあるか?

A.ない。金融業者等向けに「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」がある。

 

Q.ETNの価格連動の責任はどこにあるのか?

A.基本的に金融商品ということであれば信託委託者が責任をおう。

 

Q.もし指標連動がされてない通報が事実ならどのような対応になるか?

A.匿名でもできるが金融庁から対象の金融機関等へ注意の通告ができるが、事実かどうかの精査は必要。

 

Q.もし通報がされた場合にどのように対応するのか?途中経緯等は教えてもらえるのか?

A.残念ながら捜査をしているか含めて回答できない。あくまで通報の事実は真摯に受け止める。

 

2038原油ブルについて野村證券からの説明

nextnotes.com

ということで、こちらのリンクにもあるように信託委託者が野村證券であるので、野村證券に直接電話で「2038原油ブルが指標と連動してないんじゃないか?」という形で聞いてみました。 

 

まず、野村證券が連動を保証している基準価格はNAV価格というものであって、厳密に言うと取引価格ではない。

NAV価格についてはJPXのHPから確認ができる。

http://www.tse.idmanagedsolutions.com/iopv/table?language=jp&iopv=1

 

ちなみに22日の本日のNAV価格は883.93円。取引価格の終値が955円ということで、これでも割高な状態であるということになる。

883円の部分が野村證券で保証している部分で、残りの72円分が買いたい売りたいの需給によって付加価値がついた状態という事がわかりました。

 

野村證券の担当者の話では、NAV価格との乖離幅が縮まってきており、今後の原油相場が回復する事で上振れる形で乖離することもあり得るという話でした。

 

 

なので結論としては、原油価格が上昇してきて注目を浴びればもちろん上昇するし、乖離も少なくなってきたということで、これから原油価格が回復していくのならば押し目に近い感じなのかなと思いました。

 

直接聞いてみるというのもやっぱり大切ですね。早とちりはよくないです。

 

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