クズ株(低位株)の安全性、ゾンビみたいに上場廃止にならない銘柄選び
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前回、クズ株投資についてエントリーを書きました。
今回は、クズ株(低位株)を実際に投資するにあたってお伝えしていたリスクにどのように対処していくか?という事で上場廃止のリスクをどのように許容していけば良いのか?という実践側面を書きます。
低位株は実際儲かるのか?
ということで、まずは前回の文末に書いた
ブロードメディアがどうなってるか?を見ていきましょう。
150万円分で株価88円で買いました。前回のエントリーを書いている段階では82円に下げており含み損を抱えている状態でした。
それが現段階では120円になっています。(2015/10/14終値)
ざっと50万近くの利益がだせるという計算になります。
投下資本が150万なので、30%ほどの利益ということになります。
これは、正直なところ結果論ですし良い方向に転んだ場合の話でしかありません。
逆に言えば、50万程ではないにしろそれなりに損失を抱える可能性だって大きくありました。
ただ、言えることは
僕自身は確証を持ってブロードメディアを買ったと言うことです。
きちんと銘柄選びをすれば必ず大きな利益を生むとは言い切れませんが、すくなくとも持ち続ける事はできるかと思います。
今回は、個人投資ビギナーの方が必ず脳裏をよぎる
「クズ株の安全性」をどのように評価していくのか?というテーマで書きます。
上場廃止さえなければ、いつかは上がる?
僕のクズ株投資の最初の命題は「上場廃止しないゾンビみたいなクズ株なら、いつかは立ち直るのでないか?」というものでした。
極端ですが、1円の株価が2円で売れれば利率100%ですからね。最初はこのゾンビ銘柄を探す事にありました。
どんな優秀な投資戦略や考え方であっても、きっかけは自分で考える事にあります。
どうやったらこのリスクを許容できるだろうか?
どうやったらリターンを高値でつかめるだろうか?
「自分なりの答えを出す」のが個人投資家の大切なルーティンワークだとさえ思います。自分なりの答えをたくさん引き出しにストックしてくことで、瞬時的にある程度間違いのない判断を下せるからです。
クズ株の安全性は定説で考えない、常識で考える
前回のエントリーでも書きましたが、クズ株の経営者はたいがいクズです。
当たり前に考えたら、上場までこぎ着けているのにそこからズルズル落ち目になるってのは考えられないんですよ。武器もあった、喧嘩の作法もわかってたはずなのに負けているわけですから「ちょっとぬけてる」んですね。
ここで当たり前に安全性を分析しようと思うと
・流動比率
・当座比率
・純資産比率
・固定比率
などなど、いろいろあるのですが
クズ株の安全性はあとにも先にも
当座比率が優先です。
当座比率というのは、すぐに現金に代えられる資産と短期的な負債の割合です。
という計算式になります。
後にも先にも、バカみたいなトラブルを抱えればそれは当たり前に
「一括でとりあえず金返せ」
「お前ともう取引しない」
ってなるわけです。
こういう時に頼りになるのは現金以外にありえません。
スクリーニングをかければ、300%とか高い水準を出すクズ株もあります。
この当座比率が、異常なほどに高いクズ株は少なくとも立てなおそうという経営者の意気込みが感じられます。
逆に、普通の銘柄のように80~100%で推移している会社はクズ株故に沈む可能性が捨て切れません。
常識的に考えて、クズ株になってしまったら文字通りクズなので社会的な価値ってのがあまりなくなっちゃうんですね。
もちろん、歴史もあって良い企業はクズ株の中にも多いと思います。ただ、それは身内の評価であって客観的な評価での価値では無いんです。
客観的に魅力的な企業であれば、当たり前に値がつきますしクズ株なんかにはなりません。
企業HPから分かる安全性
もう一つ、これは精度自体は体感値ですがそれなりに僕が意識しているのが企業HPです。クズ株の一番の上場廃止リスクは「経営者が諦める」ことにあります。
クズ株の中には「もうたたんでしまおう」と思う経営者もいます。ただ、一方でそういった経営者は企業の創業一族だったりするので株式もかなり保有しているんですね。
そうなると当たり前に、これから紙くずになる株を処理するために株価を上げにとりかかります。ただ、もちろん大株主で経営者でもある人が大量に株を売るわけにはいきませんので、そこは裏でいろんな人達に情報を流したりして一時的に作った波で稼がせて、その見返りを貰うというのが一般的に言われていることだったりします。
クズ株銘柄の板を見たことある方はご存知でしょうが、クズ株の値はあまり動きません。
これらが、動いた時でいいので企業HPを見てみることをおすすめします。
それが良い知らせか、悪い知らせかは自分で気づいていくしかないのです。
採用活動を行っているか?
すごく当たり前に聞こえるかもしれませんが、クズ株の多くは採用活動を中止しています。採用活動を行っているのであれば、その会社はどうにか頑張ろうと動いているという裏返しであるかと言えます。
業務形態が変わっている
企業のIRなどを見るとプレリリースで他社との提携を結んでいる事があります。その際、だんだんとその提携のビジネスに近づいていくというか、飲み込まれていくといった事があります。良いか悪いかは内容によりますが、少なくとも前向きに進む事が多い気がします。
ビジョンがある
「世の中をこのように便利なものにしたい」とかのビジョンを相変わらず一生懸命に追いかけている会社は簡単に判断してはいけません。金の無いバンドマンがモテるようにこういった企業は、他の企業から魅力的な買収案件に見えている場合があります。
死なない会社(=ゾンビ銘柄)を模索していった結果として、クズ株における個人的に安全性を意識する際に見ている部分を紹介させていただきました。
ただ、いつまでも値が動かなければ売れませんし、その間は資金を死なせているということにもなります。
ゾンビ銘柄であればいいのか?という点ではまだまだ腑に落ちない方も多いと思います。
僕自身も実際は、ゾンビ銘柄かどうかと平行して「10バガーを狙えるゾンビ銘柄か?」を意識して買うようにしています。
機会があったら、
企業成長の側面からみたクズ株スクリーニングについても書いてみたいと思います。
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